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冬至にかぼちゃを食べるのはなぜ?ゆず湯に入る意味も解説

冬至のかぼちゃとゆず湯にはどんな意味がある?

冬になると、「冬至にはかぼちゃを食べる」「ゆず湯に入る」という話を聞くことがあります。

毎年なんとなく続けている家庭も多いと思いますが、

Kくん
Kくん

どうして冬至にかぼちゃを食べるの?

Mさん
Mさん

なぜお風呂にゆずを入れるの?

と子どもに聞かれると、意外と説明するのが難しいものです。

冬至の風習には、寒い冬を元気に過ごしたいという昔の人たちの願いや生活の知恵が込められています。

この記事では、冬至の意味から、かぼちゃを食べる理由、ゆず湯に入る意味まで、子どもにも伝えやすいようにわかりやすく解説します。

1. 冬至とはどんな日?

『冬至(とうじ)』は、日本で昔から大切にされてきた季節の節目のひとつです。

まずは冬至がどんな日なのかを確認してみましょう。

① 1年で昼がもっとも短くなるころ

冬至は「二十四節気(にじゅうしせっき)」のひとつで、毎年12月21日ごろから22日ごろにあたります。

北半球では、1年の中でもっとも昼の時間が短く、夜が長くなるころです。

冬至を過ぎると、少しずつ昼の時間が長くなっていきます。そのため昔の人は、冬至を「太陽の力が再び強くなっていく節目」と考えていました。

② 「一陽来復」と呼ばれることもある

冬至には「一陽来復(いちようらいふく)」という考え方があります。

これは、陰の気がもっとも強くなったあと、再び陽の気が戻ってくるという考え方です。

そこから冬至は、悪いことが続いたあとに運気が良い方向へ向かい始める日とも考えられてきました。

寒さが本格的になる時期でもあるため、昔から食事やお風呂を通して無病息災を願う風習が受け継がれています。

2. 冬至にかぼちゃを食べるのはなぜ?

冬至といえば、まず思い浮かべるのが「かぼちゃ」ではないでしょうか。

しかし、かぼちゃは夏から秋に収穫される野菜です。それなのに、なぜ冬至に食べるのでしょうか。

① 保存しやすく冬まで食べられたから

昔は現在のように、一年中さまざまな野菜をスーパーで購入できるわけではありませんでした。

冬になると収穫できる野菜が少なくなるため、食べ物を長く保存することがとても大切でした。

かぼちゃは夏から秋に収穫されますが、比較的長く保存できる野菜です。

野菜が少なくなる冬まで保存できたことから、寒い季節の貴重な食べ物として重宝されてきました。

② 栄養のあるかぼちゃで冬を乗り切る知恵

かぼちゃには『β-カロテン』などの栄養素が含まれています。

昔から「冬至にかぼちゃを食べると風邪をひかない」といわれてきましたが、これは、栄養のある食べ物をとって、寒い冬に備えようという生活の知恵が背景にあると考えられています。

もちろん、かぼちゃを食べるだけで病気を予防できるわけではありません。

現代では、季節の行事を楽しみながら、バランスのよい食事を意識するきっかけとして考えるとよいでしょう。

③ 「なんきん」の「ん」で運を呼び込む

かぼちゃには『南瓜(なんきん)』という呼び方があります。

冬至には、名前に「ん」がつく食べ物を食べると「運」がつくという言い伝えがあります。

そのため「なんきん」と呼ばれるかぼちゃは、冬至に食べる縁起のよい食べ物として親しまれるようになりました。

かぼちゃだけでなく、にんじん・れんこん・ぎんなん・きんかん・うどん・かんてんなども冬至の食べ物として知られています。

3. 冬至の「運盛り」とは?

冬至には『運盛り(うんもり)』と呼ばれる風習があります。

『ん』のつく食べ物を食べて、運を呼び込もうという考え方です。

① 「ん」のつく食べ物を食べる

冬至に「ん」のつく食べ物を食べる理由は、「ん」を「運」に結びつけた縁起担ぎです。

特に「ん」が2つ入っている食べ物は縁起がよいとされ、次のような食べ物が『冬至の七種(ななくさ)』として知られています。

  • なんきん(かぼちゃ)
  • にんじん
  • れんこん
  • ぎんなん
  • きんかん
  • かんてん
  • うんどん(うどん)

こうした言葉遊びを取り入れながら健康や幸運を願うところにも、日本の昔ながらの行事のおもしろさがあります。

② 子どもには「運がつく食べ物」と説明しよう

子どもに説明するときは、難しく考える必要はありません。

★子どもへの説明例:
「冬至には『ん』がつく食べ物を食べると、運がやってくると昔の人は考えていたんだよ。かぼちゃは『なんきん』ともいうから、冬至によく食べるようになったんだよ」

このくらいの説明なら、小さな子どもにも冬至の風習を伝えやすいでしょう。

4. 冬至にゆず湯に入る意味は?

冬至のもうひとつの代表的な風習が『ゆず湯』です。

冬至の日になると、家庭のお風呂だけでなく、銭湯や温泉などでも『ゆず湯』が行われることがあります。

① ゆずの香りで邪気を払うと考えられていた

昔は、香りの強い植物には邪気を払う力があると考えられていました。

ゆずにはさわやかで強い香りがあることから、体を清めて無病息災を願うものとして使われるようになったといわれています。

冬至を境に新しい運を迎える前に、ゆず湯で体を清めるという意味が込められていたと考えられています。

② 「冬至」と「湯治」をかけたという説もある

冬至のゆず湯には、言葉遊びから生まれたという説もあります。

冬至(とうじ)と、お湯につかって体を整える『湯治(とうじ)』をかけたというものです。

さらに「ゆず」と「融通(ゆうずう)がきく」をかけたともいわれています。

ただし、こうした由来にはいくつかの説があり、ひとつだけが正解というわけではありません。昔から伝わる風習のひとつとして楽しみましょう。

5. 家庭でゆず湯を楽しむ方法

冬至には、家族でゆず湯を楽しんでみるのもおすすめです。

特別な準備をしなくても、ゆずがあれば簡単に楽しめます。

① ゆずをそのまま浮かべる

もっとも簡単なのは、よく洗ったゆずを丸ごと湯船に浮かべる方法です。

数個浮かべるだけでも見た目が華やかになり、ゆずの香りを楽しめます。

② 切ったゆずは袋に入れると片づけやすい

香りをより楽しみたい場合は、ゆずを半分に切ったり、皮に少し切れ目を入れたりする方法もあります。

ただし、果肉や種がお湯に広がると掃除が大変になるため、洗濯ネットや布袋などに入れておくと片づけやすくなります。

③ 肌が弱い人や子どもは無理をしない

ゆずの果汁や皮の成分によって、肌がピリピリしたり刺激を感じたりすることがあります。

特に肌が敏感な人や小さな子どもが入る場合は、ゆずをたくさん切って入れないようにしましょう。

刺激や違和感を感じた場合は無理をせず、すぐにお湯から上がって洗い流してください。

6. 冬至に家族で楽しみたい過ごし方

冬至は、昔ながらの風習を子どもに伝える絶好の機会です。

難しい行事にする必要はありません。普段の食事やお風呂に少し取り入れるだけでも十分です。

① 夕食にかぼちゃ料理を作る

定番のかぼちゃの煮物はもちろん、かぼちゃスープやかぼちゃサラダなど、家族が食べやすい料理で構いません。

小豆とかぼちゃを一緒に煮る『いとこ煮』も、地域によって冬至に食べられてきた料理です。

② 「ん」がつく食べ物を探してみる

食卓にある食べ物から「ん」がつくものを子どもと一緒に探してみるのも楽しいでしょう。

「にんじん」「れんこん」「うどん」などを見つけながら、「昔の人は運がつくように願って食べたんだよ」と話してあげると、行事の意味を自然に覚えられます。

③ 夜はゆず湯を楽しむ

夕食にかぼちゃを食べたあとは、ゆず湯を楽しむと冬至らしい一日になります。

「今日は一年で昼が短いころなんだよ」と話しながら入れば、季節の変化について親子で話すきっかけにもなるでしょう。

7. 冬至についてよくある質問

冬至について、『かぼちゃ』や『ゆず湯』に関するよくある疑問をまとめました。

① 冬至は毎年12月22日ですか?

いいえ。冬至の日付は毎年同じとは限らず、12月21日または22日ごろになります。

地球が太陽のまわりを回る周期と暦にはわずかなずれがあるため、年によって日付が変わります。

② 冬至には必ずかぼちゃを食べないといけませんか?

いいえ。必ず食べなければならないものではありません。

冬至にかぼちゃを食べるのは昔から伝わる風習です。家族が苦手であれば、にんじんやれんこん、うどんなど「ん」のつく食べ物で冬至を楽しむのもよいでしょう。

③ かぼちゃを食べれば風邪をひかなくなりますか?

かぼちゃを食べただけで風邪を防げるわけではありません。

「冬至にかぼちゃを食べると風邪をひかない」という言い伝えには、栄養のある食べ物を食べて冬を元気に乗り切ろうという、昔の人の知恵が込められていると考えるとよいでしょう。

④ ゆず湯は子どもでも入れますか?

基本的には家族で楽しめますが、ゆずの果汁や皮が肌への刺激になることがあります。

肌が敏感な子どもの場合は、ゆずを切らずに丸ごと浮かべるなど刺激を少なくし、違和感がある場合は使用をやめましょう。

⑤ 冬至にはかぼちゃ以外に何を食べますか?

「ん」のつく食べ物が縁起のよいものとされています。

なんきん(かぼちゃ)のほか、にんじん、れんこん、ぎんなん、きんかん、かんてん、うどんなどがあります。

8. まとめ|かぼちゃとゆず湯で冬至を家族で楽しもう

冬至は、一年の中でもっとも昼が短くなるころです。

昔の人たちは、冬至を境に太陽の力が再び強くなっていくと考え、無病息災や幸運を願うさまざまな風習を受け継いできました。

かぼちゃを食べる習慣には、保存しやすく栄養のある野菜を食べて寒い冬に備える知恵や、「なんきん」の「ん」から運を呼び込むという意味があります。

また、ゆず湯には、香りの強いゆずで体を清め、元気に冬を乗り越えようという願いが込められています。

かぼちゃ料理とゆず湯を楽しみながら、昔から伝わる冬至の意味を家族で話してみましょう。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

参考資料

冬至の風習やかぼちゃについては、農林水産省の資料も参考にしています。

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