子どもの虫刺され対策完全ガイド
夏になると、公園遊びや水遊び、キャンプ、帰省先での外遊びなど、子どもが外で過ごす時間が増えます。
そこで気になるのが、蚊やダニ、ハチなどによる虫刺されです。
大人なら少しかゆい程度で済むこともありますが、子どもはかき壊してしまったり、大きく腫れたり、とびひにつながったりすることもあります。
虫刺され対策で大切なのは、刺されてから慌てることではなく、外に出る前にできる予防をしておくことです。
虫よけ剤の選び方、服装、帰宅後のチェックを少し意識するだけでも、虫刺されのリスクは減らしやすくなります。
この記事では、子どもが虫に刺されやすい理由、注意したい虫の種類、虫よけの選び方、刺されたときの対処法、病院を受診した方がよい目安まで、親目線でわかりやすくまとめます。
★この記事でわかること
・子どもが虫に刺されやすい理由
・夏に注意したい虫の種類
・虫に刺されないための予防法
・虫よけ剤の選び方
・刺されたときの対処法と受診の目安
目次
1. 子どもはなぜ虫に刺されやすいの?
「同じ場所にいたのに、子どもだけたくさん蚊に刺されている」という経験はありませんか。
子どもは大人に比べて虫に刺されやすい条件が重なりやすいです。

① 体温が高く、汗をかきやすい
蚊は、人の体温や汗、呼気に含まれる二酸化炭素などを手がかりに近づいてくるといわれています。
子どもは大人より体温が高めで、走り回って汗をかきやすいため、蚊に見つかりやすい状態になりがちです。
特に夏の公園や水遊びのあと、首まわり、腕、足首などに汗が残っていると、蚊が寄ってきやすくなります。
汗をかいたらタオルで拭く、着替える、帰宅後にシャワーを浴びるなど、清潔に保つことも虫刺され対策になります。
② 外遊びで草むらや水辺に近づきやすい

子どもは虫の多い場所に近づきやすいのも特徴です。
草むらに入る、木の近くで遊ぶ、水たまりの周辺にしゃがみ込むなど、大人より虫と接する機会が多くなります。
蚊は水のある場所、マダニは草むらや山林、チャドクガはツバキやサザンカなどの葉の近くで注意が必要。
子どもの「ちょっと見てみたい」はかわいい反面、虫刺され目線ではなかなかの冒険家です。
③ かゆくなると我慢できずにかきやすい

子どもはかゆみを我慢するのが苦手。
虫刺されを強くかいてしまうと、皮膚が傷つき、細菌が入って『とびひ』の原因になることがあります。
日本小児皮膚科学会でも、虫刺されやあせもなどをひっかくことが、とびひにつながる原因の一つとして紹介されています。
そのため、子どもの虫刺され対策では「刺されないこと」と同じくらい「刺されたあとにかき壊さないこと」も大切です。
2. 夏に注意したい虫の種類
子どもの虫刺されというと蚊を思い浮かべますが、夏の外遊びでは蚊以外にも注意したい虫がいます。
公園、キャンプ、山、庭、帰省先など、遊ぶ場所によって気をつけたい虫は変わります。
① 蚊|公園や水辺で刺されやすい
夏の虫刺されで一番身近なのが蚊です。
特にヒトスジシマカ、いわゆるヤブ蚊は、日中に活動し、公園や庭、草むらなどでも見かけます。
小さな水たまり、植木鉢の受け皿、バケツ、古タイヤなど、少しの水でも発生源になることがあります。

蚊に刺されると、かゆみや赤み、腫れが出ます。
子どもは反応が強く出ることもあり、掻き壊しに注意が必要。
デング熱などを媒介する蚊もいるため、海外旅行だけでなく、国内でも虫よけや発生源を減らす意識は大切です。
② マダニ|草むら・山・キャンプで注意
マダニは、山林、草むら、畑、河川敷などに生息しています。

厚生労働省では、吸血中のマダニを無理に引き抜くと、マダニの一部が皮膚の中に残ったり、体液が逆流したりするおそれがあるため、医療機関で処置を受けるよう案内しています。
また、刺されたあと数週間は体調変化に注意し、発熱などがあれば受診が必要です。
マダニは「見つけたらすぐ取ればいい」と考えがちですが、無理に引っ張るのは避けましょう。
見つけたら皮膚科など医療機関に相談するのが安心です。
③ ハチ|巣に近づかないことが最優先
ハチは公園、庭、軒下、植え込み、山道など身近な場所にもいます。
特にアシナガバチやスズメバチは注意が必要。
巣を見つけた場合は、子どもを近づけず、刺激しないようにその場を離れましょう。
ハチは黒っぽいものに反応しやすいといわれるため、山やキャンプでは黒い服や帽子を避け、白や淡い色の服を選ぶと安心です。
香りの強い整髪料や香水も避けた方が無難です。

刺された場合は、流水で洗い、冷やして様子を見ます。
ただし、息苦しさ、じんましん、顔色が悪い、ぐったりする、嘔吐するなどの症状が出た場合は、すぐに医療機関で受診してください。
④ チャドクガ|毛に触れただけでもかゆくなることがある
チャドクガは、ツバキやサザンカなどの葉に幼虫が集まっていることがあります。
毒針毛に触れると、強いかゆみや赤い発疹が出ることがあります。
やっかいなのは、直接虫を触っていなくても、風で飛んだ毛や衣類に付いた毛で症状が出ることがある点です。
庭木や公園の植え込みで、子どもが葉っぱを触ったあとにかゆがる場合は注意しましょう。

触れた可能性があるときは、こすらずに流水で洗い流し、衣類は他の洗濯物と分けて洗うと安心です。
かゆみや赤みが強い場合は、皮膚科に相談しましょう。
3. 子どもの虫刺されを防ぐ基本対策
虫刺され対策は、特別なことをたくさんするよりも、外遊び前の準備を習慣にすることが大切です。
毎回完璧にできなくても、できることを積み重ねるだけで違います。

① 肌の露出をできるだけ減らす
虫刺されを防ぐ基本は、肌の露出を減らすこと。
草むらや山、キャンプ場へ行くときは、薄手の長袖、長ズボン、靴下、帽子を使うと安心です。
ただし、真夏は熱中症にも注意が必要。
無理に厚着をさせるのではなく、通気性のよい薄手素材を選び、こまめに水分補給をしましょう。
虫刺され対策と暑さ対策はセットで考えるのが大切です。
② 白っぽい服を選ぶ
山やキャンプ、自然の多い場所では、黒や濃い色の服よりも、白やベージュなど明るめの服がおすすめ。
ハチ対策としても、黒っぽい服を避ける意識は持っておくと安心です。
また、明るい色の服はマダニなどが付いたときに見つけやすいというメリットもあります。
見つけやすさ、大事です。虫とのかくれんぼに勝てます。
③ 虫よけ剤を正しく使う
虫よけ剤は、子どもの年齢や使う場所に合わせて選びましょう。
子ども用として使いやすい成分には、イカリジンやディートがあります。
イカリジンは、年齢や使用回数の制限がない虫よけ成分として紹介されることが多く、日常の公園遊びや散歩に使いやすい成分です。
一方、ディートは効果のある虫の範囲が広い反面、子どもには年齢や使用回数の制限があります。
製品表示を確認して使うことが大切です。
虫よけ剤を使うときは、子どもの顔に直接スプレーしないように注意。
大人の手に一度出してから、目や口のまわりを避けて薄く塗ると安心です。傷や湿疹がある場所への使用も避けましょう。
④ 帰宅後に体と服をチェックする
外遊びから帰ったら、手足だけでなく、首まわり、耳の後ろ、髪の生え際、わき、足首、服のすそなども確認しましょう。
特に草むらや山で遊んだ日は、マダニが付いていないかチェックしておくと安心です。
汗をかいたままにすると、かゆみやあせもにもつながりやすくなります。
シャワーで汗を流し、清潔な服に着替えることも、虫刺され後のかき壊し予防になります。
外遊び前の虫刺され対策チェック
薄手の長袖・長ズボンを用意する
白っぽい服を選ぶ
虫よけ剤を年齢に合わせて使う
汗をかいたら拭く・着替える
帰宅後に体と服をチェックする
4. 子どもに使いやすい虫よけの種類
虫よけといっても、スプレー、ミスト、ジェル、シール、リングなど、いろいろなタイプがあります。
それぞれ使いやすい場面が違うため、家庭の外遊びスタイルに合わせて選ぶと失敗しにくいです。
① スプレー・ミストタイプ
スプレーやミストタイプは、腕や足など広い範囲に使いやすいのがメリット。
公園遊び、散歩、旅行、帰省先など、日常使いにおすすめ。
▽お肌の弱い方やお子様など、虫よけを肌に直接つけることに抵抗があるために虫よけ対策をしていない方にもおすすめの商品。
ただし、小さな子どもに使うときは吸い込みに注意しましょう。
顔まわりには直接吹きかけず、大人の手に出してから塗るようにします。風が強い日も、薬剤が飛びやすいため注意が必要です。
② ジェル・クリームタイプ
ジェルやクリームタイプは、飛び散りにくく、必要な場所に塗りやすいのが特徴。
▽スプレーのにおいや吸い込みが気になる方におすすめのジェルタイプはこちら。
足首、手首、首まわりなど、刺されやすい場所に塗りやすいのもメリット。
小さな子どもや、スプレーを嫌がる子には、ジェルタイプを選ぶと親もラクです。
③ 虫よけシール・パッチタイプ
虫よけシールやパッチタイプは、服や帽子、ベビーカーなどに貼って使える手軽さが魅力。
キャラクター付きの商品も多く、子どもが嫌がりにくいのもメリットです。
ただし、シールやパッチだけで虫刺されを完全に防ぐのは難しい場合があります。
虫が多い場所では、虫よけ剤や服装対策と組み合わせて使うのがおすすめ。
④ 携帯用虫よけグッズ
キャンプやバーベキュー、庭遊びでは、携帯用の虫よけグッズを組み合わせる方法もあります。
吊り下げタイプ、ベビーカーに付けるタイプ、電池式の虫よけなどがあります。
▽スプレーやジェルタイプの薬剤が気になる方、電池式が面倒な方におすすめの商品がこちら。
ただし、空間用の虫よけだけに頼るのではなく、服装や肌に使う虫よけ剤と合わせて考えると安心です。
虫が多い場所では、対策を一つに絞らず、重ねて守るイメージです。
5. 虫に刺されたときの正しい対処法
どれだけ予防していても、虫に刺されてしまうことはあります。
大切なのは、刺されたあとに慌てず、適切な処置をすること。
特に子どもはかゆみが強く出やすいため、早めのケアが悪化を防ぐポイントになります。

① まずは流水で洗って冷やす
虫に刺されたら、まずは流水でやさしく洗い流しましょう。
汚れや虫の成分を落としたあと、保冷剤や冷たいタオルなどで患部を冷やすと、かゆみや腫れを和らげる効果が期待できます。
保冷剤を使う場合は、タオルで包み、直接肌に当てないようにしましょう。
② できるだけかかせない工夫をする
子どもは無意識にかいてしまうことが多く、皮膚を傷つけると細菌が入り、とびひなどの原因になることがあります。
爪を短く切っておく、寝ている間は手袋を利用する、気になる場合は早めに塗り薬を使うなど、かき壊しを防ぐ工夫をしましょう。
③ 市販薬を上手に活用する
軽い虫刺されであれば、市販の虫刺され用の塗り薬で様子を見ることもできます。
ただし、年齢によって使用できる薬が異なるため、説明書を確認して使いましょう。
6. こんな症状は病院を受診しよう
ほとんどの虫刺されは自宅で様子を見ることができますが、次のような症状がある場合は早めに医療機関を受診しましょう。
- 刺された部分がどんどん腫れてくる
- 赤みが広がり熱を持っている
- 膿が出ている
- 発熱やぐったりしている
- マダニが付いたまま取れない
- ハチに刺されたあと息苦しさやじんましんが出た
特にハチに刺されたあと、呼吸が苦しい、顔色が悪い、全身にじんましんが出るなどの症状は、アナフィラキシーの可能性があります。
迷わず救急車を呼ぶことも考えましょう。
受診を考える目安
大きく腫れている
かゆみが何日も続く
熱が出ている
膿が出ている
ハチ・マダニによる虫刺され
7. よくある質問
① 子どもは何歳から虫よけスプレーが使えますか?
使用できる年齢は製品によって異なります。
イカリジン配合の商品は小さな子どもにも使いやすいものが多く、ディート配合の商品は年齢や使用回数に制限があるため、必ず表示を確認しましょう。
② 虫よけシールだけでも効果はありますか?
虫よけシールは手軽ですが、単独では十分な効果が得られない場合があります。
虫が多い場所では、虫よけスプレーや長袖・長ズボンなどと組み合わせて使うのがおすすめです。
③ 虫刺されを冷やすのは効果がありますか?
はい。
刺された直後に冷やすことで、かゆみや腫れを和らげる効果が期待できます。その場合、保冷剤を直接当てるのではなく、タオルで包んで使用しましょう。
④ マダニは自分で取ってもいいですか?
おすすめできません。
無理に取ると口器が皮膚に残ったり、感染症のリスクが高まる可能性があります。
皮膚科など医療機関で処置してもらいましょう。
8. まとめ
子どもは体温が高く汗をかきやすいため、大人より虫に刺されやすい。
夏の公園やキャンプ、帰省先では、蚊だけでなくマダニやハチ、チャドクガなどにも注意が必要です。
虫刺され対策で一番大切なのは、外遊び前の予防です。
虫よけ剤を年齢に合わせて選び、長袖・長ズボンを上手に取り入れ、帰宅後には体をチェックする習慣をつけましょう。
万が一刺されてしまった場合は、流水で洗って冷やし、かき壊さないようにケアすることが大切です。
症状が強い場合や、ハチ・マダニによる虫刺されでは、早めに医療機関を受診してください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
しっかり予防をして、家族みんなで夏の外遊びを楽しみましょう。