アロマセラピー始めませんか
良い香りを嗅ぐといい気分になり、嫌なにおいを嗅ぐと顔をそむけたくなるような嫌な気持ちになりませんか。
これは脳が香りに対して繊細だということらしい。
つまり、脳と香りは非常に密接な関わりを持っていると言えます。
人間が持つ五感『視覚』『聴覚』『味覚』『触覚』『嗅覚』のうち『嗅覚』は、唯一、感情の動きに直接伝わる感覚のようです。
土や木の香りをかいで子供のころ遊んだ記憶がよみがえったり、香水の香りで特定の誰かを思い出したり、香り(ニオイ)をかいで記憶が蘇るということがありますよね?
これは大脳にある嗅覚野にニオイの刺激が伝わると、記憶を司る海馬にもその刺激が伝わり記憶が呼び起こされるという仕組みです。
つまり、嗅覚は脳に直接働きかける作用があるということ。
香りの持つこのような作用を利用して、ストレスの緩和や痛みの緩和など、心身の不調をケアするこも可能です。
またアロマセラピーが認知症の症状を改善する研究が進められ効果が証明されました。
この【アロマセラピーを日常に取り入れ心身の不調をケアしよう】の記事では、アロマセラピーの香りを利用して心身の不調をケアするために、アロマセラピーを日常に取り入れる方法とアロマセラピーがどのように認知症に効果があるのかご紹介します。
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1.アロマセラピーとは?
アロマセラピーは、植物の花、葉、果実などから精製した精油を用いて心身の不調の改善を行う民間療法のひとつ。
副作用が少なく子供からお年寄りまで誰にでも簡単に行えることから、ストレス緩和や痛みの緩和、ベビーマッサージや精神的なケアのためなど様々な医療現場で利用されています。
精油の香りが脳に与える効果でリラックスでき、マッサージによって皮膚に直接吸収される効果が期待されます。
アロマセラピーは認知症にも、精油の香りを嗅ぐことで脳への刺激が促され認知症の症状の改善に役立つことが期待されています。
65歳以上の7人に1人がかかると言われる認知症。
アロマセラピーの効果で認知症の症状が改善され、進行が遅くなるならぜひ積極的に利用したいですよね。
2.アロマセラピーの取り入れ方
アロマセラピーを日常生活に取り入れながら、日々のストレスの解消など心身の不調をケアしましょう。
ここではアロマセラピーの香りを日常生活に取り入れる方法をご紹介します。
①アロマディフューザー
アロマディフューザーは、本体に水を入れ、そこにオイルを垂らして使うものです。
電源を入れると霧状になった水と共にオイルが散布され良い香りが広がります。
▼簡単で雰囲気があるアロマディフューザー
②アロマペンダント
木製やガラス製のペンダントの中にフィルターや木の棒が入っていて、そこにアロマオイルを垂らして香りを楽しむものです。
場所を問わずアロマを楽しめることから昼間の利用におすすめです。
朝の香りの配合のオイルをアロマペンダントで持ち歩くことで集中力がアップし、作業効率が上がると言われています。
▼比較的身に着けやすいアロマペンダント
③掃除機でアロマを楽しむ
アロマオイルを垂らしたティッシュを掃除機で吸い込み、掃除機をかけると部屋中がいいにおいになります。
お掃除しながらリフレッシュできます。
④枕に垂らす
おやすみ前に枕元にアロマオイルを1滴垂らすと安眠効果があります。
⑤アロママッサージ
キャリアオイルと呼ばれるホホバオイルやアーモンドオイルに、アロマオイルを混ぜて手や足をマッサージするとリラックスでき、血行も良くなります。
アロマオイルの配合はキャリアオイルの1%の濃度で。
オイルを配合するのは少し手間がかかるので、自分へのご褒美にプロのアロママッサージのお店へ行くのもおすすめのリラックス方法です。
▼純国産米使用、無添加のキャリアオイル
3.おすすめのオイル配合
ラベンダー、ローズ、セージ、ティーツリー…アロマには色々な香りがあります。
ここでは朝と夜それぞれの時間帯におすすめのアロマオイルとその配合をご紹介します。
これは鳥取大学が行った研究の中で、認知症の症状の改善に最も効果のあったアロマオイルとその配合です。
①朝9〜11時の香り
この時間に交感神経を刺激すると、集中力の向上に効果的と言われます。
【アロマオイルの配合】
ローズマリー・カンファー精油2滴・・・記憶力や集中力を高める効果があります。
レモン精油1滴・・・さっぱりした香りが特徴でリフレッシュ効果や気分を高める効果があります。
②夜19時半〜21時半の香り
この時間には副交感神経を刺激し心や身体をリラックスさせると不安やストレスの緩和、安眠効果を得ることができます。
真正ラベンダー精油2滴・・・心を穏やかにリラックスさせ、安眠効果があります。
オレンジ・スイート精油1滴・・・やや甘めのオレンジの香りで緊張を和らげる効果があります。
アロマディフューザーに水100mlとともに入れて散布するのが最も効果的と言われています。
オイルは無農薬、有機栽培で育てた植物から抽出されたものを選びましょう。
▼AEAJ認定のおすすめアロマオイル
4.認知症と香りとの関係
認知症の中でも最も多い、約7割を占める『アルツハイマー型認知症』。
具体的な症状として物忘れなどを思い浮かべる方も多いでしょう。
記憶力や思考力が衰える、このアルツハイマー型認知症。
これまでは脳の海馬がダメージを受けることで発症し、最初に現れる症状は物忘れであるとされていました。
しかし、近年の研究により物忘れより前に、ニオイが分からなくなると言われています。
これは、ニオイを感じる脳の神経が早い段階でダメージを受けるためと考えられています。
そのため、認知症の症状が現れる前に嗅覚に刺激を与えると、認知症を予防できる可能性があると言われています。
香りの情報が伝わる箇所には、記憶を司る海馬という部分があります。
アロマの香りをかいで嗅覚を刺激することで間接的に海馬にも刺激が伝わり、認知症の症状を軽減させることができる可能性があるのです。
5.アロマセラピーと認知症の症状
認知症には中核症状と周辺症状という2つの種類の症状があります。
①中核症状
認知症では、
物事を忘れてしまい分からなくなる記憶障害
自分の置かれた時間や場所が分からなくなる見当識障害
いつもやっていたことができなくなる遂行機能障害
などが主な症状として起きます。
これらの症状を中核症状と言います。
②周辺症状
さらに、この中核症状に加えて二次的に生まれる症状を周辺症状と呼びます。
周辺症状には、
睡眠障害や抗うつ状態になる
暴力的になる
徘徊する無気力になる
妄想が強くなる
などの症状があります。
元々、アロマセラピーは認知症の周辺症状の緩和に効果があることが証明されていました。
アロマセラピーの香りの効果はストレスを軽減させ、気持ちを落ち着かせてくれるので、周辺症状が引き起こすストレスをやわらげて興奮を抑えてくれます。
周辺症状は、中核症状から起こるものなので、中核症状を軽減できれば、周辺症状の解消に効果があると期待されています。
新しい研究の結果で注目されるべきアロマセラピーの効果が発見されました。
それは、アロマセラピーが中核症状にも効果があるという点です。
6.アロマセラピーが認知症に効果的
アロマセラピーが認知症に効果をもたらすことを証明したのは、鳥取大学の研究によってでした。
認知症の高齢者77人を対象に28日間の臨床実験を行なった結果、特に初期の認知症患者に認知機能の一部、中核症状である見識(自分の置かれた場所や時間、自分が何者であるのかなどの見識)が改善する結果が見られました。
これによってアロマセラピーは、認知症の中核症状さらにはその二次的な周辺症状にも改善を促す効果があることが示唆されました。
7.アロマテラピー まとめ
ニオイを嗅ぐと脳が刺激され、ストレスの緩和や痛みの緩和など心身の不調をケアするほか、認知症の予防や症状の軽減に効果があるとは驚きです。
良い香りでリラックスできるアロマセラピーを日常生活に取り入れて、脳を刺激することができれば一石二鳥ですよね。
朝と夜の香りをうまく使い分けて時間帯によって交感神経、副交感神経に刺激を脳に与えることで、昼間は集中力をアップし、夜はリラックスする…という風に生活のリズムをつけることもできます。
是非、アロマセラピーを始めて、日常生活に取り入れてみてください。
最後までお読み頂き、有難うございました。
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