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子宮筋腫が発覚した20歳から手術入院までの体験談

2019-08-15

子宮筋腫は女性の約4人に1人

 

子宮筋腫は、女性の約4人に1人はなるといわれているほど身近な病気です。

子宮内に良性の腫瘍ができて、命が危ぶまれることはありませんが、出来る場所や大きさによって生理痛月経過多貧血に悩まされる、ひどい便秘頻尿に悩まされることもあります。

人によっては、日々の生活に支障を及ばすこともあります。

この『子宮筋腫が発覚した20歳から手術入院までの体験談』の記事では、20歳で子宮筋腫と診断されて、34歳で13㎝の巨大筋腫を手術で切除するまでの道のり、筋腫の大きさ、症状、手術の決断、10日間の入院生活などの体験談をご紹介したいと思います。

 

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1.13cmの巨大筋腫を育てた私の場合

私が初めて筋腫の存在に気がついたのは、20歳の時、訪れた婦人科での内診でした。

その時点ですでに小さな筋腫があるとのことでしたが、特に大きな問題はないため、経過観察となりました。

しかし、高校時代からすでに生理が重く、今思えばそれも筋腫の影響だったのだと思います。

婦人科に行くのが嫌だ。』という理由であまり真面目に経過観察を受けず、20代を過ごしました。

20代後半になると生理の症状が辛く、仕事にも支障が出てきました。

この頃、子宮筋腫は5〜6cmと言われていましたが、まだ若くこれから結婚や妊娠を控えていること、子宮筋腫の位置が内膜に近く、手術の時に傷つけてしまうと不妊になりかねないことから、ピルを服用し、毎月の生理の症状を和らげる処置を取りました。

筋腫が大きくなったと自覚したのは30歳になったときでした。

横になると、自分で触って分かるくらい、下腹にポッコリと何かが飛び出していることに気が付いたのです。

検査などで診てもらっていた筋腫を自覚した瞬間でした。

30歳になって受けた健康診断では、婦人科検診は再検査に。

調べてみると筋腫の大きさは8cmに成長していました。

焦って漢方治療に手を出したり、冷え取り布ナプキンなどありとあらゆるものを試しました。

少し生理の症状が軽くなるような感覚もありましたが、ピルも併用していましたのでなんとも言えません。

31歳で結婚。

筋腫があるままでしたが、すぐに自然妊娠しました。

妊娠時点での筋腫の大きさは10cm

楽しい妊娠ライフを想像していましたが、妊娠初期に出血。

すぐに切迫流産の診断を受け、安静となりました。

安定期に入ってからは比較的体調もよかったものの、再び切迫早産に。

無事に出産できたものの、妊娠中は常に安静を強いられました。

妊娠中、筋腫は栄養がこなくなるため大きくならず8cmまで縮小しましたが、産後、再び元の大きさに。

2年後に第2子を妊娠するまでには11cmの大きさになっていました。

第2子の時、妊娠中はずっと安静指示が出され、ほとんど自宅で過ごしました。

そのかいあって無事に出産

筋腫の大きさはほぼ変わらず。しかし、産後、なぜか筋腫は急成長。

13cmにまで育ち、生理の時には外出できないほどの出血痛みが出るように。周りの臓器も圧迫され、激しい便秘や下痢、痛みを伴うようになりました。

2人の子供を育てながら、毎日大貧血…もはやギリギリの体力でした。

健康的な生活を取り戻したい、健康になってもっとゆとりのある気持ちで子供や夫に接したいとの思いから手術に踏み切りました。

 

2.10日間の入院日記

〇手術前日

手術前日の朝から入院

施設の説明や主治医の診察を受け、手術は全身麻酔で行われるため、麻酔科医からの説明も受けました。

夜になってシャワーを浴び、下腹部の剃髪の指示、夕食以降は絶食の指示があり、寝る前に浣腸がありました。

基本的にはあまりやることもなく、普段、家事と育児に追われているので、病院でゴロゴロできてラッキ〜くらいの気分でした。神経も図太い私は夜もスヤスヤ。

やはり手術前は緊張して眠れない人もいるそうで、その人たちは眠剤がもらえるそうです。

 

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〇手術当日

この日は、朝食は食べられません。

6時以降は絶飲食の指示が出て、脱水にならないために点滴がつけられました。

朝6時に再び浣腸。

手術用の紙ショーツと弾性ストッキング前開きの病衣に着替えて手術室に向かいます。

まずは麻酔。背中に硬膜外麻酔という麻酔の管を入れます。

緊張していたせいか痛みを感じず、次に口から麻酔を吸い『本格的に眠っていきますよ〜』と声をかけられながら夢の中へ。

気がついたら手術は終わっていたようです。

手術に要した時間は2時間30分だったそうです。

後から夫に聞いたところ、摘出した子宮筋腫は全部で5個。大きいものはマンゴーくらいの大きさだったそう。

術後、病室に戻りましたが寒くて震えが止まらなかったことと、下腹部の痛みがあり『痛い、寒い、痛い、寒い』と訴え続けていた記憶があります。

痛み止めの麻酔を増やしたことと、電気毛布をもらって対応してもらえました。

手術当日の夜は看護師さんが頻繁に見回りに来てくれました。甲斐甲斐しく世話をしてくれてありがたかったです。

徐々に左足に痺れが現れはじめました。

 

〇手術翌日

手術の翌日、痛みは驚くほど感じられず、麻酔の力ってすごい!と思いました。

しかし、その麻酔の副作用か、左足に痺れが出てひどくなってきました。

背中から入れた麻酔の管を抜けば治るだろうとのことで、早々に麻酔の管が抜かれることに。

痛みケアに関しては不安ですが、麻酔の管が神経に触れていたりすることを考えるとそれも不安。

管を取って数時間すると痺れは予想通り治りました。

痛みは内服薬で抑えることに。まだベッドの上に寝たきり。

調子が良ければ歩いてみましょうとのことでしたが、身体を起こすと脂汗がぶわっと出てきてとても歩けそうにありません。

痛みはそんなにないのですが、血圧が低すぎるとのことでこの日は歩行を諦め寝たきりに。

尿管も繋がったままとなりました。

ガスが出ると食事(流動食)が始められるとのことでしたが、まだ兆候はなく、この日は絶食となりました。

 

〇術後2日目

痛みは内服薬で抑えていたので時々強く感じる程度。

そろそろ寝たきりの姿勢が辛くなってきます。

なにせ横向きで寝るのが難しいので、仰向けでしかねむれないのです。背中や腰、首などが痛い。

できればこの日はベッドを離れ歩きたいものです。

ようやく腸が動いてきたようで、昼から食事がもらえることに!

しかし食事と言ってもドロドロのまるで離乳食のようなドロドロ粥とコーンスープ。

でも久しぶりの食事!コーンスープは美味しかったです。

この日も歩行にトライしましたがフラフラしてしまい無理。

先生からは手術での出血が予想より多く、貧血が進んでいるとお話しがあり、輸血を検討することになりました。

夕食は先ほどより少し米っ気が出てきたお粥

作ってくださった方には申し訳ないのですが、味のないドロドロ粥にはちょっと悩まされました…。

お風呂にも入りたいし、尿管も取りたいし、次の日は絶対に歩くぞ!と心に決めたのでした。

 

〇術後3日目

ドロドロ粥にだいぶお米の割合が増えて、おかずも出るようになり、食事らしくなってきました。

痛みは相変わらず痛み止めで抑えていますが、痛み止めが切れなければ我慢できないものではありません。

午前中、看護師さんに支えてもらいなんとかトイレまで歩行できました。

即、尿管をはずしてもらいました。

診察の結果、午後にはシャワーを浴びられることになり、久しぶりのシャワーでサッパリしました。

 

〇術後4日目

貧血の値が良くならないということで、輸血をすることに。

痛みは日に日に良くなり、動くのも動きやすくなってきました。

この日からは貧血の治療に重点をおいた入院となりました。

 

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〇術後5日目

輸血のおかげでだいぶ貧血の値もよくなりましたが、引き続き鉄剤の点滴をしました。

そのおかげもありフラフラ感がなくなって身体の方も回復して行動範囲が広がりました。

病室のあるフロアだけでなく、エレベーターに乗って1階の売店まで行けるようになり、精神的に解放されました!

 

〇術後6日目

人間の回復力には驚かされます。

傷口の痛みは多少残りますが、ずっと療養しているお陰か、貧血を治療してもらったからかかなり体調がいい!

貧血の値も正常値に戻りました。

翌日の医師の診察で問題がなければ退院できることに!

 

〇術後7日目

朝一で主治医の診察を受け、内出血や異常がないことを確認し、翌日退院できるとお墨付きをもらいました!

お腹を切っても1週間で回復するなんて…人体の神秘!

痛みは日に日に楽になり、薬が切れても弱い生理痛のような痛みで、我慢できないような痛みではなくなってきました。

 

〇退院日

痛み止めを飲めばほぼ痛みもなく、行動できる範囲も広くなりました。

痛み止め鉄剤の処方を待って午前中のうちに退院。

夫は2人の子供を保育園に送って行ったりと忙しかったので、1人で退院作業を済ませて、なんと徒歩と電車で帰宅しました!

それくらい回復が早かったです。

切る前は術後の回復が心配でしたが、これにはびっくり。

 

3.体験談 まとめ

①手術をして良かったか?

私の場合はYES

術後の痛みを心配したが、さほどでもありませんでした。

12〜13cmお腹を切ったにもかかわらず、痛みは最小限だったように思います。

麻酔の技術と痛み止めに感謝!

こんなに痛くないならもっと早く手術すれば良かった!と入院仲間も言っていたので、巨大筋腫持ちは月々の痛みに耐えてきたから痛みに強いのかも!?

 

②手術を決めたら病院選びは慎重に…

手術をしようと決めた方には、複数の病院を回られること、セカンドオピニオンを受けることをお勧めします。

痛みや傷口が小さくて済む腹腔鏡手術でできるのか、開腹手術になるのか、子宮全摘出しかできないのか、核摘出術にも対応してもらえるのか…などなど、病院と先生によって意見や対応は様々です。

子宮は女性にとって大切な器官です。

必ず自身が納得できる方法で、信頼できる先生で手術に踏み切ってください

月経過多貧血など毎月辛い症状の出る子宮筋腫。

痛みや外出が困難になるなどの症状で生活の質が低下してしまいます。

しかも毎月のことなので結構なストレスです。

手術をするというのは勇気のいることかもしれませんが、今回手術に踏み切って、劇的に生活が楽になりました。

術後の痛みも思ったより少なく、回復も早かった。

子宮筋腫は放置して大きくなると重大な症状を引き起こします。

手術も困難になるため、早いうちに処置をすることが望まれます。

稀に悪性腫瘍であることもあるので、子宮筋腫の疑いのある人は、症状のあるないに関わらず、まずは婦人科でチェックを受けることから始めてください。

自分の身体を大事にすることは自分の生活を大切にすることに繋がります。

勇気を出して一歩を踏み出してほしい。

最後までお読み頂き、有難うございました。

 

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