『えっ?住宅ローンではない!?』
住宅ローンは本来、自分が住むための家を購入するために、金融機関からお金を借りるものです。
注文住宅で土地から購入する場合、自分で住むための家がない。
家がないと住宅ローンが組めないのであれば、現金で土地を購入するしかないのか。
ご安心ください。ちゃんと住宅ローンを組めます。
この記事では、注文住宅での住宅ローンの流れをご紹介させて頂きます。
1.注文住宅とは?
注文住宅とは、土地の大きさに合わせて、自分のライフスタイルに合った間取り、好きな外観、好みの住宅設備を使用して、家を建てることです。
ただし、何でもかんでも好きなように家を建てられるわけではありません。
建築基準法の範囲内であれば、自由に家を建てることが出来る。
2.家がないと住宅ローンは組めない !?
ご存知の通り、家は土地の上に建てるので、土地がない場合は、先に土地を取得する必要があります。
建替えの場合は既存建物を解体し、更地にしてから家を建てるので、注文住宅でも家を建てるための住宅ローンは組めます。
ですが、土地を購入して家を建てるとなると、まだ家がないので住宅ローンは組めません。気になる土地があってもすぐに事前審査、契約、住宅ローンとスムーズには進みません。
では、どうすれば良いのだろうか。
3.プランと見積書が必要
家を建てる前提なので事前審査をするときに、物件情報として土地の資料だけではダメ。
その土地に合ったプラン(平面図のみ)と見積書が必要になります。
そのため注文住宅を希望の方は、土地探しと同時に建築会社も探しましょう。
そうすれば、気に入った土地が見つかったとき、プランと見積書をお願い出来れば、早く事前審査の書類を準備出来るようになります。
4.どんな家にしたいか
建築会社を探すことは、大手ハウスメーカーや工務店、設計事務所など数多くあるため、かなり迷うでしょう。
住宅を探すときと一緒で、家族でどんな家にしたいか、ある程度決めてから建築会社を訪問しましょう。
5.土地先行決済
土地を購入して家を建てる場合の住宅ローンの組み方は、以下の流れになります。
①土地の決済実施。銀行からお金を借りて、土地代金を売主に支払う。同時に土地の所有権移転登記を行う。 ②次の月より、銀行に利息のみもしくは利息と元金の支払いが始まる。 ③プランが決定後、家の建築を始める。 ④家の建築が終了したら、家の決済を実施する。ここで土地と家の住宅ローンを組む。 ⑤土地決済時に借りたお金(土地の代金)のみ返済する。 ⑥次の月より、住宅ローンの返済が始まる。 |
6.土地先行決済で気になる点は2つ
①利息のみか利息と元金の両方支払うか選択が必要
土地の借入金の返済が始まるため、利息のみか利息と元金を支払うか選択が必要になります。
期間は、建築が終るまでなので4~6ヶ月間。建築が長引けばその分支払うことになる。余裕があれば、利息と元金の両方を支払ったほうが良いでしょう。
今のお住まいが賃貸の場合、家賃と利息もしくは利息と元金の二重払いになるので、じっくり検討してください。
②手間と費用も2回分
金融機関にもよりますが、金銭消費貸借契約(お金を借りる契約。略して『金消契約』)を2回することになる。
ということは収入印紙代、事務手数料も2回分支払うことになる。
また金融機関に2回足を運ぶことになる。決済も含めると計4回も足を運ぶ場合もある。
注文住宅の住宅ローンについて、ご説明させて頂きましたがいかがでしたでしょうか。
最後までお読み頂き、有難うございました。