赤ちゃんが寝ない!?
赤ちゃんが寝ない!と悩むママは多いものです。
かく言う私も長女を出産した後、寝かしつけがうまくいかず、『赤ちゃんってずっと寝てるものだと思っていたのに、こんなに寝ないなんて…』と寝不足で辛い毎日でした。
しかし、2年後に出産した次女は、ベビーベッドに置いただけで、一人で寝てしまう。
同じママの子供なのに何が違ったのでしょうか?
たまたまよく寝る赤ちゃんが誕生しただけ?
いえいえ、そうではありません。
寝かしつけが大変だった長女の時の反省を踏まえ、私は寝かしつけ法を変えたのです。
この【赤ちゃんが寝ないという悩みから解放されたいママへ】の記事では、一人で寝れる赤ちゃんを育てるにはどうすればいいのか、私が実践した寝かしつけ法『10分間メソッド』をご紹介します。
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1.毎日の寝かしつけにヘトヘト
生後間もない頃からとにかく寝なかった長女。
おっぱい、哺乳瓶、おしゃぶり、抱っこでゆらゆら、家の中でベビーカーに乗せる、バウンサー、子守唄、お腹トントン、ありとあらゆる方法で寝かしつけを試みましたが、敏感な背中スイッチが機能し、ベビーベッドに置くと泣く!
結局、授乳しながら眠りにつき、そ〜〜っとベッドに下ろして、失敗したらまたおっぱいに吸い付かせ…という寝かしつけ法が定着していきました。
断乳してからはママの添い寝がマストに。
お腹の上に乗ったり、髪の毛を引っ張りながら寝たり、鎖骨のあたりをひっかきながら寝たり、顔を蹴られたり…
散々な思いをしながら毎日、毎日寝かしつけを行なっています。
もう3歳になる長女ですが、多くの3歳児がそうであるように未だに一人で眠ることはできず、ママの添い寝が必要です。
酷い時は寝かしつけに1時間くらい掛かってしまう。
一方、現在1歳の次女はベビーベッドの中で、一人ですや〜〜っと眠っています。
『三つ子の魂百まで』と言いますが、寝かしつけの習慣にも同じことが言えそうです。
2.10分間メソッドとの出会い
私はスイスで2人の子供を出産しました。
長女が11ヶ月になったとき、毎日続く頻回授乳と、寝かしつけの際に1時間以上おっぱいに吸い付かれ、頻繁に夜泣きまでされる生活に疲れ果て、スイスの子育て相談センターに、藁にもすがる思いで駆け込みました。
そのセンターでは、精神科医と助産師が産前産後の両親と赤ちゃんが健康に過ごすため、カウンセリングを受けたり、ベビーマッサージなどの様々なプログラムを受けることができます。
『11ヶ月になる赤ちゃんが眠らないんです!寝不足で疲れ果てています。赤ちゃんのことが可愛いと思えなくなりそうなんです。なんとか今の生活を変えたい!』
そう相談した私に、助産師さんが言いました。
『10分間メソッドを知ってる?これを実行すれば早くて3日、遅くても一週間もすれば赤ちゃんは一人でベッドで眠れるようになるわ。』
誰にも助けてもらえず毎日の睡眠不足に悩んでいた私は、この時ボロボロと涙をこぼして泣いてしまいました。
可愛いはずの赤ちゃんなのに、毎日のお世話が泣くほど辛い…
寝かしつけがうまく行かず、涙が出るほど辛い思いをしているママたちは少なくないと思います。
でも大丈夫!私が解決出来たように、きっと赤ちゃんの眠りに関する問題は解決することができます。
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3.10分間メソッドのやり方
『10分間メソッド』は、赤ちゃんが一人で眠りにつくことができるようにするための睡眠トレーニングです。
目が覚めている赤ちゃんをベビーベッドに入れ、部屋を真っ暗にして扉を閉め、部屋を後にします。
当然、いつも別の方法で眠っていた赤ちゃんは泣き叫ぶと思います。
しかし、ここで部屋に戻って赤ちゃんを抱きあげるのではなく、10分間は赤ちゃんを泣かせておきます。
10分経っても泣き続けている場合、部屋に赤ちゃんの様子を見に行きます。
部屋に戻っても電気をつけてはいけません。
赤ちゃんと目を合わせたり、抱き上げてはいけません。
落ち着いた態度で、赤ちゃんをなだめ、立ち上がったり座って泣いているようなら横にしてあげます。
必要以上に部屋にとどまり赤ちゃんをなだめるのはNGです。
1分以内に部屋を立ち去り、赤ちゃんが泣いていても再び10分間待ちます。
10分経っても泣き続けている場合、また部屋に戻り、1分以内で赤ちゃんを落ち着かせます。
赤ちゃんが自力で眠れるまで、この行動を繰り返します。
ママが行くと興奮してしまう場合、パパに協力してもらうのもよいでしょう。
以上が、『10分間メソッド』です。
初日と2日目は特に赤ちゃんの抵抗が大きく、泣きすぎて吐いてしまったり、泣きすぎて声が枯れてしまうこともあるかも知れませんが、多くの赤ちゃんは3日目には改善がみられます。
泣き叫ぶ赤ちゃんを目の前にしてかわいそうでこちらも涙が出てしまいますが、心を鬼にして頑張りましょう。
スイスの助産師さんには、10分間隔で赤ちゃんの様子を見に行く方法を教わりましたが、実際に私が試した方法は少しアレンジしました。
まずは3分放置し様子を見に行き、次に5分にのばし様子を見に行く。そして、次は7分、そして10分間隔を眠るまで続ける…という『ファーバー式』と呼ばれる方法を取りました。
1日目は寝付くまで40分かかり、2日目は1時間泣き続けていましたが、
3日目にしてベッドに入れて5分で自力で眠れるようになりました。
寝かしつけがうまくいき、やっと可愛い赤ちゃんの寝顔を見ることが出来ました。
4.文化の違い
日本と欧米の文化の違いがあります。
10分間メソッドを始めるのは早ければ早い方がいい。
欧米の赤ちゃんは病院を退院したその日から、両親が用意した一人部屋で一人で眠ります。
夫婦の寝室と子供の寝室は生まれた時からくっきりと分けられ、赤ちゃんの頃から子供は一人で眠る習慣が身に付きます。
スイスに住んでいた頃、国際結婚をしていた日本人の子供は、全員一人で眠る習慣が身についていました。
一人で眠ることができず、ママの寝かしつけが必要なのは日本人夫婦の間に生まれた子供だけ。
生まれてからすぐに一人で寝かせるという文化が浸透している欧米では、産まれたての赤ちゃんの頃から一人で眠る習慣が身につくのです。
産まれたての赤ちゃんは動物に近く、徐々に人間になっていきます。
そのスピードはかなり速く、生後2ヶ月頃にはこちらが笑うとニコッと微笑むような表情をしますね。
初めての人間的な反応に嬉しくなるものです。
このように、特に1歳になるまでの最初の1年で感情や身体能力がものすごい勢いで身についていきます。
赤ちゃんが大きくなればなるほど、10分間メソッドはやりにくくなる。
それは赤ちゃんが一度身につけてしまった習慣を変えにくいことに理由があります。
そして成長するにつれ、赤ちゃんにも意思が出てきますので、抵抗が大きくなります。
例えば、おっぱいを飲みながら眠るのが大好きな赤ちゃんをある日突然、ポンとベッドにおいて『自分で眠ってね!』と言ってもギャン泣きするのは目に見えていますね。
赤ちゃんが大きくなればなるほど、その抵抗は大きくなります。
泣き声も大きくなるので本当に大変。
赤ちゃんがなるべく小さいうち、動物に近いうちに一人で寝ることを習慣化させてしまうのが母子ともに一番ダメージが少なく良い方法です。
私の場合、長女は生後11ヶ月で10分間メソッドを実施。
一度は成功しましたが、体調を崩す度に添い寝に戻り、失敗に終わりました。
次女の場合、その反省を踏まえ、病院を退院したその日から一人でベッドで寝かせるようにしました。
最初のうちはふえふえ泣いていましたが、すぐに一人で眠りにつけるようになり、結果、1歳になった今も一人でベッドで眠ることができます。
スイスの助産師さんのアドバイスでは、遅くとも1歳になるまでに始めないと矯正は難しいとのことでした。
5.まとめ
毎日行わなければならない子供の寝かしつけ。
かわいいはずの我が子との最高のスキンシップタイムがこんなに苦痛に感じるなんて…。
どんな寝かしつけの方法でもママが納得する方法を取ることが一番大切だと思います。
ママが子供と家族にとって一番良いと思える方法を選ばなければいけません。
睡眠不足で心も体もボロボロでは、家族の関係もギスギスしたものになってしまいますよね。
ママの笑顔は家族の笑顔ですから、寝不足で辛い今の生活を改善したいと思ったら、ぜひ睡眠トレーニングを実行してみてください。
最後までお読み頂き、有難うございました。
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