貧血は要注意
いきなりですが、
疲れやすくて頑張りがきかない。
寝てもなかなか疲れが取れない。
朝起きるのが辛い。
こんな症状はありませんか?思い当たる人は是非、読んでください。
よくある疲れだから、もういい歳だしね…なんて見過ごされがちなこの症状、もしかしたら『鉄欠乏性貧血』かもしれません。
『鉄欠乏性貧血』?
『貧血』ならそんなに心配しなくてもいいんじゃない!?
なんて油断してはいけません!
勘違いされることが多いのが『脳貧血』です。
『脳貧血』は、立ち上がろうとしたときに目の前が暗くなり倒れたり、人ごみの中で気分が悪くなり倒れたりする症状です。
これは脳の血流が不足した状態に起こります。
そんな『脳貧血』と違い、疲れが取れずだるい、朝なかなか起きれないなどは、『鉄欠乏性貧血』と言われる貧血の症状かもしれません。
この【鉄欠乏性貧血の原因、見分け方、貧血を予防する食べ物】の記事では、『鉄欠乏性貧血』の原因、女性に多い理由、『鉄欠乏性貧血』の見分け方、貧血を予防する食べ物をご紹介します。
1.貧血度チェック
まずは自身の貧血度をチェックしてみましょう
□ 現在ダイエット中だ
□ 朝食を抜くことが多い
□ インスタント食品や冷凍食品をよく食べる
□ 外食や市販の弁当が多い
□ めまいや立ちくらみがある
□ 頭痛がする
□ 顔色が悪いと言われる
□ 疲れやすく身体がだるい
□ 朝なかなか起きられない
□ 爪の色が白っぽく割れたり反り返ったりする
当てはまる項目が多い人ほど貧血の危険性あり!
特に、後半の身体に影響が出ている項目にチェックの入っている人は要注意。
すぐにでも貧血改善のための対策を取りましょう。
2.鉄欠乏性貧血の原因は鉄分不足
鉄欠乏性貧血とは、血液が足りないことで起こると思われがちですが、正しくは血液中に含まれる赤血球の中にあるヘモグロビンが不足することにより、身体が酸素不足になる症状を言います。
ヘモグロビンは、酸素とくっ付いて酸素を全身へ運ぶ役割を果たしています。
そのため、ヘモグロビンが減少すると、身体の中の酸素が不足し、めまいや頭痛、疲労感などを引き起こすのです。
その原因となるのが、ヘモグロビンの重要な要素のひとつとなる鉄分が不足することです。
このような状態を鉄欠乏性貧血と言いますが、みなさんは聞いたことがありますか。
鉄分が不足することで辛い症状を引き起こす貧血になってしまうのです。
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3.女性に貧血が多い理由
20〜50代の女性は、65%が貧血と言われています。
女性は毎月の生理や妊娠出産、授乳期、成長期など人生を通して鉄分の必要量が増える時期が多く、貧血になりやすい条件を持っています。
さらに、近年では行き過ぎたダイエットや忙しい生活、朝食を抜いたりするような食生活からヘモグロビンを作るもう一つの重要な栄養素、タンパク質が不足してしまうことも原因にあげられます。
4.鉄欠乏性貧血を見分けるには
鉄欠乏性貧血かどうか見分けるポイントは、顔色、目の裏と爪をチェック!
鉄欠乏性貧血とは身体の中のヘモグロビンが不足し、身体中の酸素の不足、つまり酸欠状態になること。
酸欠状態は脳にも大きな影響を与え、めまいや頭痛といった症状が現れます。
筋肉が酸欠状態になると、だるさや疲れがなかなか取れないといった症状を感じます。
これらの症状を感じたら単なる疲労ではなく、鉄欠乏性貧血の可能性があります。
さらに、外見の変化を見てみましょう。
鉄欠乏性貧血になると皮膚を赤く見せる色素が減少することにより顔が黄色っぽく、くすんだ色に見えます。
顔色が悪いと指摘され、黄ぐすみを感じたら鉄欠乏性貧血の症状かもしれません。
また、目の裏側の粘膜の赤みが失われ、真っ白になるのも鉄欠乏性貧血の証拠です。
お医者さんでよくチェックされるアレ😜ですね。
また、爪が白くなってくると鉄欠乏性貧血が疑われ、酷い貧血になると爪が割れたり反り返ったりすることもあります。
表面がボコボコになる、表面が剥がれるなどの症状が出ることもあります。
鉄欠乏性貧血によって現れる身体の変化を見逃さないよう、気にしてあげてください。
5.貧血予防の食べ物
貧血の場合、ヘモグロビンの元となる鉄分を食事で補うことが大切です。
まずは1日3食、規則正しい食事を心がけましょう。
また加工食品の摂取も控えましょう。
鉄分の吸収をよくするビタミンCとタンパク質を同時に摂取するよう心がけることも大切です。
鉄分は、肉や魚などの動物性のたんぱく質に多く含まれる『ヘム鉄』と、海藻や野菜などの植物性のたんぱく質に多く含まれる『非ヘム鉄』があります。
非ヘム鉄は、ヘム鉄に比べて吸収率が低いので、それだけで必要な鉄分を補充するのは難しく、肉や魚の補助として摂取するのが理想的です。
貧血予防の食べ物は…
●レバーや大豆
ヘモグロビンを生成するときに必要な酵素の成分である銅を含みます。
レバーは苦手…と言う人も多いかもしれませんが、ヘム鉄が多く含まれるのはやはりレバー。
●ほうれん草
非ヘム鉄なので、ビタミンCを含むジャガイモやレモンと一緒に食べると吸収力がUP。
●かきやあさり
赤血球を生成するビタミンB12を含む。
その他には、魚(赤身カツオ、マグロ、イワシなど)、卵、乳製品なども一緒に食べることにより、鉄分の吸収力がUPします。
また、逆に鉄分の吸収を悪くする食べ物もあります。
食後のコーヒーってはおいしいですよね。
でも食事中や食後のコーヒーや紅茶は、タンニンが鉄と結合して鉄の吸収力がDOWN。
加工食品のハムやソーセージ、ジュースやスナック菓子などの添加物のリン酸塩が鉄分の吸収を邪魔します。
まったく食べない飲まないはむずかしいと思うので、出来るだけ減らしましょう。
6.鉄分を補給するサプリメント
必要な鉄分を食事で補えれば良いのですが、実は鉄分は吸収されにくい栄養素。
毎日、食事で補わなければならない鉄分摂取基準は、10.5mg。
豚レバー約80g、ほうれん草ではなんと1と1/4束に相当します。
1日にそんなにほうれん草食べられませんよね?!
そんなときに頼りになるのが、鉄分のサプリメント。
足りない鉄分を手軽に補ってくれるので安心です。
ただし、閉経している女性や運動をしていない男性がサプリメントで鉄分を補うと、過剰摂取となる可能性があります。
また、肝臓が良くない人は肝機能障害を悪化させる危険があります。
鉄欠乏性貧血の症状が酷い方は、食事やサプリメントだけでなく、一度医療機関の受診をおすすめします。
鉄欠乏性貧血は病気です。
身体がちょっと弱いとか気合が足りないといったような話だけでは済まされないのです。
7.鉄欠乏貧血のまとめ
他人から見て大きな症状のない『貧血』。
ところが、症状のある本人はめまいや頭痛、倦怠感など様々な症状に悩まされます。
しかし、『ちょっと疲れているのかな…。』とか『それぐらいで…病院へ行くのも大げさかな。』と言って治療されないまま見過ごされてしまいがちです。
症状も他覚症状がないため、場合によっては家族や職場の人に『病気でもないのになんだ…』、『やる気がないな…』なんて思われてしまうこともあるかもしれません。
それはとても辛いことです。
鉄欠乏性貧血は女性にとって辛い病気のひとつです。
私自身も全身の倦怠感やふらつきがありましたが、ただ単に体力とやる気が他のお母さんに比べて足りないからだ!と無駄に体育会系の思考になっていました。
鉄欠乏性貧血は病気だと思っていいんです。
見逃さずに、おかしいと思ったら一度医療機関を受診して鉄分などのお薬を処方してもらうことをおすすめします。
症状が軽い方は、食べ物やサプリメントで積極的に鉄分を取りましょう。
鉄分の多い食事で、お母さんだけでなく家族も元気になれそうです。
辛い貧血を克服して、明るい毎日が送れますように!
最後までお読み頂き、有難うございました。
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