『かしこみ~かしこみ~申す~』って何のこと?
これは地鎮祭の時、神主様がいう台詞です。
注文住宅で初めて家を建てる場合、7割ぐらいの方が地鎮祭を行います。
でも神主様に、いつどのようにお願いすれば良いか分からない方も多いはず。
ここでは初めて注文住宅で家を建てる方のために、土地の準備から決済(引渡し)まで、注文住宅のスケジュールについてお話します。
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1.土地を準備する
今までにもお話しましたが、家を建てるためには土地が必要です。
まだ土地がない方は土地を探し購入しなければなりません。
また土地はあるが古屋が建っている、もしくはその家に住んでいる方は、家を解体して建てられる状態にしなければなりません。
ちなみに、一般的ではないが土地を借りて、家を建てる方法もある。
2.請負契約
自分たちが決めた建設業者と請負契約を締結します。
このとき、手付金を払います。
通常、請負金額の10%が相場です。
3.プランの打合せ
期間は1ヶ月から1年。
自分たちで選んだハウスメーカーもしくは工務店、設計事務所とプランの打合せをします。
こだわりのある人ほど、時間は掛かると思います。
時間が許す限り、プランで悩んでください。
ここで大事なことは、自分たちが思い描く希望を、恥ずかしがらず伝えること。
4.地鎮祭
時間は約1時間ほど。
工事が無事に竣工することと建物の安全、家族のこれからの繁栄を、土地の神様にお願いする祭事です。
通常は、氏神を祀っている神社に連絡して、神主様に現地でお祓いしていただく。
井戸があれば、一緒にお祓いをお願いしましょう。
5.地盤調査
期間は1日。
地盤調査も何種類かありますが、木造戸建てであれば、通常はスウェーデンサウンディング式(SW式)になります。
SW式の場合、建物のプランが決まったら、調査可能です。
建物の四隅と真ん中にドリルを挿入していき、地盤の固さを調べます。
6.着工
期間は約4ヶ月から8ヶ月。
建物大きさや工法により、期間は変わってきます。
地鎮祭、地盤調査が終了すると、いよいよ着工します。
まずはとても大事な基礎工事から。滅多に見る機会がないので、是非見学しましょう。
最後にコンクリートの強度を出すために、1週間ほど何もせずに乾かします。
7.上棟
期間は1日から2日。
基礎工事が終ると、上棟(じょうとう)です。棟上(むねあげ)ともいいます。
大工さんや親方など、上棟に携わった方々に感謝の気持ちで、上棟式を行う建築主もいます。
一昔前は、建築主が、大工さんや親方にお寿司やお酒などを用意し、ご祝儀を渡すことが一般的でした。
地方によっては、大工さんが小銭やお餅などを屋根の上から撒くこともあります。
今では、あまり見られない光景ですね。
上棟式などはせず、お弁当などを準備し、持ち帰っていただくことが多くなっています。
8.建築中の現場見学
上棟すると、大工さんが約2ヶ月から6ヶ月ほど作業のために、現場に入ります。
たまには現場へ行って、大工さんに挨拶と差し入れをしましょう。
見学に行くと大工さんは、一旦手を止めてくれる。
その気遣いのお礼ですので、お気持ち程度(缶のお茶やコーヒーなど)で良いでしょう。
そんな気持ちに応えようと、丁寧な作業をしてくれるはず。
9.竣工
竣工は『しゅんこう』と読みます。
建物の工事が終ることをいいます。長かった家造りももうすぐ終了。
打合せもなくなり、寂しい気持ちも出てくるでしょう。
10.立会い
建物が竣工すると、お願いした建設業者と打合せ通りに家が完成しているか、現地で確認します。
もしも何かあれば、決済までに修正してもらいましょう。
11.決済 (引渡し)
毎週のようにあった打合せもなくなり、少し寂しさもあることでしょう。
無事マイホームも完成。
一生懸命建ててくれた建設業者に残代金を支払い、鍵や建築確認申請書、住宅設備の取扱い説明書を受け取ります。
以上、1~11までが一般的なスケジュールになります。
長いようであっという間です。
初めての注文住宅、一生の思い出になるはずです。
最後までお読み頂き、有難うございました。
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