『やった~!念願のマイホームだ~!』~第3話~
前回までのあらすじ。
何件か物件を見学し、気に入った物件に出会う。
購入の申込みに行ったが、別の方に先を越されてしまった。
奥さんのショックは相当なもの。立ち直り、物件探しを続けるのか。
第3話は、K氏家族が2件目の物件を検討するところから始まります。
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1.再度購入申込み
妻は、1件目の物件が購入出来ないことで落ち込んでおり、家に帰るまで何もしゃべらなかった。
家に着いて、僕から話し掛けた。
『まあ、こういうこともあるよ。僕たちには購入するなってことだよ。夜の道も暗いし、新参者が僕たちだけっていうのも、住みにくいかもしれないし。』
妻は『そうかもね。』と、とりあえず応えた。
そして続けて言った。『しばらく、住宅探し止めない?』と。今にも泣きそうだった。
私は一瞬驚いた。が、顔には出さず、妻に言った。
『今からもう一回、2件目の物件を見に行こう。それでも気持ちが変わらなかったら止めよう。』
『わかった。』
再度、家族皆で駅から歩くことに。
大きな街道を渡り、川沿いを歩くと近くに公園があり、子供たちの希望で公園に寄ることにした。
その公園は意外に広く、犬を散歩している人やジョギングしている人もいる。良い景色だった。
30分ほどして、公園を出て2件目に向かった。
現地に着くと、既に2件ほど住んでおり、どちらも僕らと同世代の感じだった。
挨拶をすると、購入された方か聞かれたので、今検討しているところですと応えた。
1ヶ月ほど前に引越してきたとのことで、この物件のメリットとデメリットを話してくれた。とても感じの良いご家族だった。
妻は話こそしなかったが、しばらくその家族を見つめていた。
家に帰り、妻が2件目の物件を申込もうと言ってきた。
私は一瞬驚き、妻の顔を見た。
当初夫婦で話し合った第一優先は環境で、環境だったら2件目の方が良いし、外観も気に入っている。一番は現地で会った家族が幸せそうだったからという理由らしい。
ただし、2件目の物件がダメだったら、一時中断したいということだった。
早速、BホームのTさんへ連絡し、記入済みの購入申込書を売主へ提出してほしいと伝えた。
と同時に、事前審査も進めるようお願いをした。
しばらくして、BホームのTさんより連絡があり、午前中に別の方が申込みをしたので、2番手ということだ。ただし、別の方もこれから住宅ローンの事前審査ということで、その結果次第では1番手になるとのこと。
妻にそのことを伝え、僕らはその結果待ちとなった。
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2.BホームのTさんから連絡が・・・
3日後、BホームのTさんから連絡があった。
僕らが1番手になったとい連絡だった。と同時に、僕は問題なく事前審査が通ったとのことだ。
どうやら1番手だった方は、事前審査が通らなかったようだ。
すぐに妻に報告すると、喜んでくれた。
早速だが、今週末10時から契約することになった。
前回のこともあるので、少し不安もある。ただし、その不安を解消する方法はないと思う。
無事、契約が終れば安心するのか。物件の引渡しが終るまで安心出来ないか。素直に喜べない自分がいた。
K氏の奥さんもショックから立ち直り、いよいよ今週末、契約することになった。
K氏家族は、このまま順調に進み、無事に決済を向かえられるか。
最後までお読み頂き、有難うございました。
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