『やった~!念願のマイホームだ!』 ~最終話~
前回までのあらすじ。
K氏家族は、情報収集に時間を掛け、新築建売住宅を探し始めた。
奥さんは、気に入った物件が先を越されたショックで、『住まい探しを止めたい。』と言ってきた。
が、2件目の物件を見に行って、『この物件を契約しよう。』と言った。
理由は、現地を見に行った時の家族の幸せそうな姿を見たからだった。
今週末、契約を迎えることになったK氏家族。
無事に契約し、引渡しを迎えられるのか。
いよいよ、最終話の始まりです。
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1.不動産売買契約
契約することを決めた日は、寝付きが悪かった。
少し興奮していたかもしれない。
次の日、家に帰るとTさんが当日準備するものと、『不動産売買契約書』、『重要事項説明書』を届けてくれていた。
確認すると、契約日当日に持っていくものは、次のものだった。
・印鑑(認印でOK)
・手付金の300万円(物件価格の約10%)
・印鑑証明書(住宅ローンの本申込みに添付する)
・住民税決定通知書(住宅ローンの本申込みに添付する)
早速、準備しなければと思ったが、300万円を持って歩くことを考えると少し不安だった。
『不動産売買契約書』、『重要事項説明書』に目を通した。
難しい単語がたくさんあり、正直、苦労した。
契約日前日、Tさんが不明なところはないか連絡をくれた。
細かい配慮が嬉しかった。Tさんにお願いして良かったと、妻と話した。
契約日当日、気持ちの良い天気だった。
Bホームに行くと、いつものようにTさんと事務のお姉さんが出迎えてくれた。子供たちもいつものようにキッズルールへ走って行った。
席に着くと、Tさんが入って来て、今日の流れと再度質問はないか確認してくれた。
いくつか質問したが、Tさんが丁寧に答えてくれたので、すっきりした。
10時になると、ドアをノックする音が聞こえた。建築会社の社長さんだった。
50代前半の人の良さそうな社長さんだった。お互いに挨拶して、社長さんから名刺を頂き席に着いた。『不動産売買契約書』の読み合わせが始まった。
『重要事項説明書』の読み合わせも終わり、お互いに記名捺印し、社長に手付金を渡した。
社長さんが建物の仕様を説明してくれた。
Tさんから聞いていた内容と一緒だったので、安心した。
何より安心出来たのは、社長さんの人柄だった。
建物の説明も丁寧で、建物に対する熱意が感じられた。
社長さんが帰ってから、妻も同じことを言っていた。
無事に契約が終わり、ほっとした。
Tさんから今後のスケジュールを聞いた。
2日後、銀行に住宅ローンの本申込みに行くことになった。
事前審査が審査が通っているので、問題なく通るだろうとのことだが、事前審査後に借入れ等してないか確認された。
もしも、借入れ等していたら、事前審査からやり直しになるらしい。
物件の決済(引渡し)は、3週間後になるようだ。
住宅探しを始めてからちょうど3ヵ月後に当たる。
その1週間前に、現地で立会いという作業があるとのこと。
登記の手続きは、通常司法書士にお願いするようだが、特に知り合いはいないので、Tさんに紹介して頂くことにした。
登記手続きが完了すると、自分の名義になるので、資産の保全が必要になると言われ、火災保険に加入するよう勧められた。
損害保険は友人に相談するので、Tさんの紹介はお断りした。
Tさんとお姉さんにお礼を言って、家に帰った。
着いたら、14時を少し回ったところだった。急にお腹が空いてきた。
妻と今後について話し合った。火災保険の件、引越しの件、子供たちの幼稚園の件等々。
2.現地立会い
いよいよ、決済まで1週間。
今日は現地で立会いだ。妻の提案で車ではなく、歩いて行くことにした。
約束の11時に現地に行くと、Tさんと社長さん、現場監督が既に来ていた。
先日の家族が出かけるようで外にいたので、挨拶し購入したことを伝えると、楽しみにしていると言ってくれた。
Tさんたちに挨拶をすると、早速、家の中に入って、住宅設備の取扱い説明を受けた。
またクロスや床などにキズや汚れ等があれば、補修するので言ってほしいとのこと。
建物の中の確認が終わり、外に出て境界石等の確認した。
立会いは1時間ほどで終了した。
Tさんたちとは、決済日の確認をして分かれた。
我々は、川沿いを駅に向かって歩き始めた。
公園の前まで来ると、子供たちが滑り台に向かって、走って行ってしまった。仕方なく、ベンチに座り、子供たちを眺めていた。
妻から『ありがとう。』とお礼を言われた。
あのとき、現地を見に来なかったら、おそらく契約はせず、中断していただろう。
少し前のことだが、遠い記憶の気がした。
3.決済(引渡し)
決済当日、今日も雲ひとつない良い天気。
銀行に行くので、両親に子供たちの面倒をお願いした。
約束の時間は10時。私も妻もお互いに少し緊張していた。
銀行に着くと、Tさんが出迎えてくれた。相変わらず、良い笑顔だ。
既に社長さんと司法書士の方が来ており、挨拶を交わした。
まずは登記手続きの説明を受けた。その書類を確認しないと、銀行は住宅ローンが実行出来ないらしい。
司法書士は、登記手続きに必要な書類が揃ったので、法務局へ向け出発した。
出発前に司法書士から、10日ぐらいで登記が完了する。完了したら、登記完了証と不動産識別情報というものを郵送するので、大切に保管して欲しいと言われた。
次に社長さんより、本日渡される書類の説明を受けた。設備機器の取扱い説明書、建築確認申請書等々。果たして全部に目を通すのか、疑問に思いながら受け取った。
銀行マンより、住宅ローンを実行したことを知らされ、現金を見ることなく、口座から口座へ、建築会社へ残代金が支払われていた。
社長さんより、領収書と鍵を受け取った。それはマイホームの鍵だった。全部で5本。にやけていることが自分でも分かった。
妻に鍵を渡した。やはり、妻もにやけていた。
Tさん、社長さんにお礼を言って、銀行を後にした。
家に帰り、子供たちと両親を連れて、早速、念願のマイホームを見に行った。
子供たちは広いことに喜び、走り回った。両親は充実した設備機器に感動したようだった。妻は終始笑顔だった。
僕は子供たちの走り回る姿、両親と妻の笑顔を見て、感動していた。マイホームを購入して本当に良かった。
住宅探しを始めて、ちょうど3ヶ月後に決済(引渡し)を迎えることが出来た。
妻がショックから立ち直ってくれ、子供たちが毎週のようにパパ、ママから離れても泣かずに頑張ったくれた。
でも一番大きな存在は、営業マンのTさんだ。
初めて住宅を購入する僕たちに丁寧に付き合ってくれた。不安なことがあれば、こちらから何か言う前に不安を取り除いてくれた。
とても心強い存在だった。Tさんには感謝の気持ちで一杯だった。
ありがとう。
K氏家族を例に、夫婦での話し合いと情報収集から始まり、新築建売住宅の決済(引渡し)までの物語を4話に渡り、お話してきました。
いかがでしたでしょうか。
皆様の住宅探しの参考になれば幸いです。
何か不明な点等あれば、お気軽にお問い合わせください。
最後までお読み頂き、有難うございました。
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